ろばーと気まま雑記

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映画『アラジン』感想 

公開前トレーラーではウィル・スミス演じるジーニーの妙なリアルさで話題になっていた実写版『アラジン』。
『シンデレラ』(2015)、『美女と野獣』(2017)に続く往年のディズニープリンセス作品の実写化ですね。
このプリンセス実写化シリーズ、元作品のプロット自体は幼少期の絵本やアニメ映画などで完全に刷り込まれているので、実写版は映像や音楽にしっかり注目して鑑賞できるのが個人的に非常に嬉しく、また楽しみやすい点。
音楽だって耳に染みつきまくってる名曲たちアラン・メンケン最高🙌)なわけであって、それを劇場にて美麗な映像と立派な音響設備で楽しめるのはとてもgoodですよね。

そんなわけで公開日翌日に鑑賞してきた実写版『アラジン』の感想をば。
誰しもが知る作品なので大きなネタバレ要素は無いと思いますが、実写版オリジナルキャラクターのダリアについても言及するので未鑑賞の方はご注意を!

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日本人にとってのジーニーの声

言わずもがな、やまちゃんこと山寺宏一ですよね。
別に山寺宏一がアテてる事を知らなくたって日本人にとってジーニーの声と言われればあの声なわけですよ。(どの声)
今回の実写映画でもウィル・スミス演じるジーニーの吹き替えは山寺さんが担当されています。
自分は洋画はわりと字幕で観たい派なのですが今回吹き替えで鑑賞して大正解でした!

やっぱりジーニーと言えばあの陽気さであのテンポであの言葉回しでそしてあの声なんですよね〜。
アニメ版の声とはもちろん微妙に変わってるわけですが、ウィル・スミスの実写ジーニーにアテた声としては100点満点だったのではないかと。
「喋ってるのを聞いているのが楽しい」キャラクターがしっかり作られていました。
みんな劇場でジーニーにもう一度会おうぜ!

音楽と映像見どころポイント!

ポイント!とか書きながら感想を書き並べただけになってしまった。笑
やっぱりディズニー実写映画の魅力は音楽と映像を用いたミュージカル風表現にあると思うので余す事なく紹介していきます!(開き直り) iTunesの音源も貼っておくので聴いてみてください。きっとすぐ映画館に行きたくなります。笑

アグラバーの市井(ひと足お先に)

変装してお忍びで城下に出てきたジャスミンとアラジンの2人が市場でのトラブルから逃げ出すシーン。
アグラバーのモチーフはインドだそうですが、その市井感や服装とかが映像でよく出ていて素敵でした。

ひと足お先に

ひと足お先に

ジーニー登場(フレンド・ライク・ミー)

いやもう本当にジーニーと言えばこの曲ですよね。
曲のテンポとジーニーのテンションはいつ聴いていても最高。
ちなみに日本語版の吹き替え歌詞はアニメ版からも変更されてます。

アリー王子のパレード(アリ王子のお通り)

1つ目の願いで王子の姿となったアラジンがめっちゃくちゃに豪華なパレードでアグラバーにやってくるシーン。
映像としてめっちゃくちゃ豪華なものに仕上がっていて見てるだけで楽しいシーンなんですよね〜。個人的には劇場スクリーンで楽しんで正解だった場面の一つ。

アリ王子のお通り

アリ王子のお通り

宮殿でのパーティ(収穫祭のダンス)

これは上映中に一番笑えたシーンでした!笑
最初の謁見でやらかしたアリー王子がパーティでジャスミンにお近づきになろうとする場面。
ペアダンスが始まったのにジーニーがアラジンを操ってめちゃくちゃ目立って派手に踊らせてたけどキレッキレで笑えます。
あと怖気づいてるアラジンに対してジーニーが無理やりジャスミンのもとに向かわせる魔法もシアター内爆笑でしたね。笑

アリー王子とジャスミンの密会(ホール・ニュー・ワールド

ホール・ニュー・ワールドのこのシーンについては今さら言及するまでも無いとは思いますが。。。
魔法の絨毯に乗って飛び回るシーンが実写の美麗映像で描かれるとやっぱり見入ってしまうもので。
(まぁ実写というよりはCGなんでしょうけど)

ホール・ニュー・ワールド

ホール・ニュー・ワールド

ジャスミンの侍女であり親友、ダリアという新たなアクセント

実写版『アラジン』ではダリアというアニメ版には存在していない新キャラクターが登場しますが、彼女の存在がある事で「アラジン」の物語がより現代風にアレンジされていたし、映画として観ている側に優しい作りになっていたのではないかなと。
例えば国王となって国を自ら良くしていきたい言うジャスミンに対して抗わずに妥協でも結婚してしまえというダリア。
(別に夫に尽くさなければいけないわけではない好きな事をして暮らして1週間に1回くらい会えばいいのよみたいな事言ってましたねw)
これが幼少からの教育役からの説教とかではなく、ダリアというキャラクターを通して親友の軽口として描かれている点がすごく良かったなぁと思っていて、こうする事でジャスミンがどういう思いも持ったキャラクターなのかがより伝わってくるしかけなんですよね。

そして、ランプの魔人ジーニーとジャスミンの侍女ダリアという新たなカップリングも描かれました。
これ個人的にはとても好きでしたね。劇中何回も笑いを提供してくれていたのでw
アラジンとジーニーの言葉のかけ合いも笑えるのですが、実写版ではそれだけでない笑いを楽しむことができました。
ダリアを応援するジャスミンの描写についても、アニメ版でのどちらかといえば高貴でただただ気が強いというイメージのジャスミンから、より親みを持ちやすいようなキャラクターにされているなぁと。

小ネタですが、実写版『アラジン』では冒頭、船の上で謎の舟人(ウィル・スミス)が2人の子ども達に歌語りをする形で始まります。
最後まで観ていくと、この謎の舟人とその妻は人間になったジーニーとジャスミンの侍女ダリアであることが分かるんですけど、最初は物語の導入として、そして二度目は自由になったジーニーがどんな人生を歩んでいるのかをうかがい知れる描写として上手かったのでは。

『アラジン』を2019年に実写版で観るということ

話題作だからと言われれば身も蓋も無いですし、ディズニーが映画出せば観るでしょうと言われればもちろんそうなのですが。

『アラジン』に限らずなぜディズニーが往年のプリンセスストーリーを現代風にアレンジして実写化しているのかというと、やはり多くの人に感動を呼び起こしてきた物語だからだと思うんですよね。
物語が現代風に演出やキャラクターの性格が再編成されていたとしても、その奥には変わらないメッセージがあるからもう一度届けたいし受け取りたい。
アブーとの信頼関係だったり、ジーニーとの友情であったり、ジャスミンにアプローチする過程で物質的豊かさでは意味を成さないことを知り自身が最初から手にしていた精神的豊かさを発見したり。
『アラジン』で描かれるメッセージなんてベタベタのド真ん中だとは思いますが、それは何度受け取ったって構わないものだと思うし、それを素晴らしい映像、音楽で再認識させてくれるのがこの2019年に実写版で届けられるディズニー映画なのかもなと。

次のディズニープリンセスの実写映画は『リトル・マーメイド』との噂。 楽しみに待ちましょう!