ろばーと気まま雑記

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映画『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』感想

コロナ禍の中でのGWいかかお過ごしでしょうか。
ABEMAで映画『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』を見ました。
www.yugioh20th.com


2016年公開の映画をなぜ今になってというと、勝手に敬愛させていただいているブロガーNo.1の結騎さんがTwitterで布教されていたからです。
初代遊戯王世代かと言われると少し違うかもしれませんが。


個人的に遊戯王との付き合いはTCG(第6期前後)とテレビアニメ『遊戯王 5D's』が最も深く、初代のアニメ版や『GX』なんかは幼い頃に流し見、原作は小学生の時に児童館で読んでいた気もするといった程度で、細かい部分は覚えていないけれど、作品全体の大まかな流れは何とかといったところでしょうか。


それでも懐かしのキャラクターたちが昔の勢いそのままに決闘を繰り広げる本作は見どころたっぷりでした。


以下、ネタバレありの感想です。
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映画本編感想

映画は原作の正当な続編ということで、主に海馬社長の「遊戯(アテム)と再戦を果たし、勝利する。」という執念をメインエンジンとして物語を進めます。
これ、自分の中ではアニメ版のイメージが強かったのですが、原作だと海馬社長は物語終盤にかけてかなりの放置プレイを食らっていたみたいですね。


勝ち逃げしていった闇遊戯と再び相見えるために会社の技術を結集して千年パズルの発掘や新しいデュエルシステムを構築する社長、執念がもはや狂気...笑
そしてその中で童実野町を完全掌握するに至っている模様。
「デッキ無いと住民登録できない」はやりすぎでは...笑


序盤では自社で組み上げた新システムにより記憶から闇遊戯を再構成し決闘を挑む海馬社長。
まさか映画の中で最初の決闘が闇遊戯vs海馬だとは思わず。
新デュエルシステムのサイバネティックな効果演出が非常に良いですね。
そして抜群のテンポ感の中で繰り広げられるデュエル。
この2人のデュエルに限らず、原作アニメの半分異常ご都合主義効果の殴り合いみたいなデュエルは見ていてやはり気持ちが良い。
結果的に勝利する海馬社長ですがやはり「所詮我が記憶の道化に過ぎぬか...」と納得いかない様子。
やはり真の再戦を遂げるには千年パズルの復活が不可欠、と思われた矢先エジプトにて出土する千年パズル。


この前後で遊戯や城之内たちのパートが挟まれますが、そちらでは原作後の様子を描きつつ、今作のヴィラン要素である藍神の暗躍が始まります。
集合意識を操る「プラナ」。彼らの目的は現実世界の次元からシフトして、より高次な次元世界へ至ること。


そして舞台をエジプトに移し繰り広げられる次元領域デュエル。
まずジャケットからデュエルディスクのパーツがさも当然かのように展開されることに笑うw 重量何kgあるんだろう...
異なるルールが支配する次元領域デュエルにおいて苦戦しつつも何とか優位にデュエルを進める海馬社長。


オベリスクの圧倒的フル3D感が迫力満点でとっても良かったですね。
「モンスターではない...神だ!!」と共に振り下ろされるゴッド・ハンド・インパク
高橋先生書き下ろしイラスト仕様だったのも個人的にポイント高めでした。
これ確かVジャン付録だったウルレアなんですよね。当時は毎月Vジャン買ってたので大切に保管していたものです。


舞台は再び童実野町に戻り、本格的に行動を開始する藍神。
ここらへんはシャーディーやバクラについてなど、原作をしっかり知らないと読み解けない要素が多い感じでしたね。。。


そんなこんなで物語は最終局面のデュエル大会へ。
ソリッドビジョンはもちろん、その場で生成される空中板とか何かとオーバーテクノロジーが過ぎていて男子心がくすぐられる。


まずは遊戯vs藍神戦。
完全に何でもあり状態だけどやはりこのテンポ感が良い。
LPが前後する時のウィイヨンのSEも何度聞いても良い。
1ターンでえげつないくらいに追い詰められてたけど、スフィンクス・ガーディアン・ミラージュのディメンショントラップ・ピラミッド
による逆転のはめ殺しトラップカウンターで勝利。
やっぱりこういうタクティクスが効いて展開される勝利は爽快感がすごいし、見てて唸りますね。TCGでも自分が想定した挙動に相手が落ちた時はガッツポーズが止まらなかったもの。
「遊戯が勝った...!!」からの唐突な城之内のAGOには思わず吹き出してしまったw


そして遊戯vs海馬の決闘へ。
ここまで来ても海馬は相変わらず遊戯のことをアテムを呼び醒ます装置、器としか見ておらず、あくまで目的はブレない様子。
それでも海馬は記憶から再構成した闇遊戯との決闘よりも、この決闘をより楽しんでいたのではないかなと思いました。
あと「青眼」系のドラゴン群はやはり美しい。ディープアイズとかデザインが秀逸すぎですよね本当に。


海馬のLPが残り100となったその時、突如事態は急変。
藍神が千年リングに乗っ取られ暴走。千年リングって本当にろくなことしないな...
そのまま最後のデュエルへ。
海馬社長がパンデミック・ドラゴンとかいう昨今の世界情勢なモンスターを召喚してましたがこいつのデザインもめっちゃ良かった。


アテム復活のシーンはカメラが正面から捉えられていて「これ劇場スクリーンで見たら絶対にこみ上げるやつだろうなぁ」という気持ちでした。
あえて一切セリフが無い演出とかね、かっこいいが過ぎますね。


そしてエピローグ。
それぞれの進路を選んで進む遊戯たち。いまだ飽くなき探究心でついには次元の壁を超えてアテムとの決闘を果たす海馬。
清々しいエンドだったと思います。


ということで、デュエルシーンメインではありますがザッとした振り返りと感想でした。

僕と遊戯王、ひいてはカードゲーム

冒頭でも少し触れましたが、自分の遊戯王との付き合いは『GX』〜『5D's』の頃が一番深かったです。
ちょうど小学校高学年〜中学2年生頃までの時期で、周りの友達含めて主なカードのステータスや効果は全て共通言語みたいにしていたものです。
アニメに影響されて決め台詞言いながらモンスター召喚したり攻撃したり。笑


中学校に上がってからはお小遣いも増えて、ガッツリTCGを楽しんでいましたが、小学校の頃はクラス内で厚紙に絵と文章を書いてみんなでオリジナルのカードゲームを作り、経済圏が形成されていたりもしました。
クラス内で「生産者」の資格があって、自分もその1人だったのですが、自作のパックを販売したり、デッキケースを作って販売したりと色々取引していましたね。懐かしい。
図工の時間でデュエルディスク作ったり。笑
自作カードが作れるので、ゲームバランスを壊し過ぎない程度にやりたい放題な効果設定ができて、それはそれで原作ベースの作品で行われるデュエルに少し似ている部分を感じたり。
オレオレ効果繰り広げまくって遊ぶの、すっごい楽しかったんですよね。笑


そんなことをしていたので、やっぱりデッキとかカードを「大切なもの」「相棒」とする描写には熱いものを感じてしまうんですよね。
手塩にかけて構築したデッキとか、パック買いはもちろん友達との交換やショップ巡りを繰り広げてめっちゃ苦労して入手したカードとか、そうやって打ち込んで過ごしていたなぁとちょっと思い出したりしました。


『5D's』とかもう一度しっかり見返そうかなぁ。
あの頃は漠然と見ていたけど、今ならもう少ししっかり感想とか書けるかもしれないし。