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仮面ライダーゼロワン 36話「ワタシがアークで仮面ライダー」感想

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ゼロワン36話、コロナ禍を乗り越えていよいよ本編が再始動、そして最終章「アーク編」に突入しましたね。
今回の制作は脚本が筧昌也先生、監督は柴﨑貴行監督でした。

公式のあらすじ

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滅、亡、迅、雷の四人がそろったデイブレイクタウンでは異変が起きていた。
誰も見たことのない物体が今にも生まれようとしていたのだ。
それは、人知を超えるほどの邪悪な気配をまとっていた。
一方、滅に父親としての夢があったと信じる或人は、飛電製作所の社長だからこそできる新たな人工知能技術の開発を意識するようになっていた。
そんな或人は、ある行列に並ぶ不破諫の姿を目撃して―――。

物語の展開と感想

最終章「アーク編」の幕開けということで怒涛の勢いで多くの新たな展開が描かれましたね。

アークゼロの登場

今回のメインは何と言っても完全復活したアークが他者を乗っ取って変身する仮面ライダーアークゼロの登場だったと思います。


前半でバルキリー&迅のタッグを打ち破り、後半ではゼロワン&バルカンのコンビにやられ気味と思いきや変身者が迅だったという悪意に満ちた弄び方を仕掛けてきました。 (両コンビの同時変身は最高だった。)


ドライバーのドスの効いた変身音声や、武器を衛星ゼアやアークさながらにその場で3Dプリントして作り出すギミックなど正にダークライダーって感じのかっこよさでしたね。
「今まで登場した武器を自在に召喚して操る」は終盤に登場するライダーのお決まり技ですが、ただ取り出すのではなく、本編で幾度となく新アイテムをもたらしてきたあのプリント音で呼び出されるのが個人的に堪らないです。


スーツアクターは高岩さんと言われてるそうですがどうなんでしょう?
令和ライダーになってからは主人公たちの壁として立ちはだかるダークライダーに平成ライダーのレジェンド高岩が入られているのは、物語の外にまで対決の構図が作り出されている感覚があって分かっていても何回やられても良いものです。

迅の正義とは

バルキリー、今こそ僕らの正義を実行する時だ」ともありましたが、迅の正義とは何なのでしょう?
ヒューマギアを人間の手から解放して自由にすること?
それに対して刃唯阿が共通の目的として手を組むのかが疑問ですが。
「アークを破壊すればザイアの計画も吹っ飛ぶだろ」とも言ってたのでそこら辺が鍵になっているんですかね。


また、迅の逃亡に対してアークは「また戻ってくるさ」と言っていましたが果たしてどうなるのでしょう。
というか折角憎き1000%社長の元を離れたのにバルキリーとしてさしたる見せ場も無くアークの恐怖に囚われてしまった唯阿様...強く生きてほしいです...願わくば強化フォームを与えた上での戦線復帰を...

ザイアはどう動く?

レイドライザーを一般販売し始めたザイア(現実はプレバンなのに...笑)
会見を見た或人が「人に寄り添うのが飛電のテクノロジーだ」と副社長に批難の電話をしていましたね。
この「テクノロジーは人に寄り添うもの」の部分、来春からソフトウェアエンジニアとして働く身としては大いに共感するし刺さる要素でもあるのですが、どうにも唐突に出てきた感が否めないのがなぁというのが物語的に少し残念。
お仕事五番勝負編でその点上手く掘り下げてくれたら良かったと思うのですが...。


それにしても天津社長は相変わらずのふんぞり返りぶりでしたが、アークの完全復活を受けてどう動くのでしょう。
あるいはアーク完全復活すら実は天津社長の計画のうちなのか...

不破さんと友達型AIアイちゃん

アイちゃんとても良かったですね〜!声はなんとM・A・Oさんだそうで!
技術との共生、まさに人に寄り添うテクノロジーとしてのAIの形だなと思います。
今回は不破さんの「実は生きていた家族に会いに行くべきか」という相談に対して不破さんの潜在的な気持ちを引き出して尊重してあげる形で活躍していましたね。


実際に相談事とか悩みを抱えてる時って実は自分の中で既に答えや選択は決まっていて、それを肯定してほしい、後押ししてほしいことがほとんどだったりすると思うので、非常にGJなAIちゃんだなぁと思います。
職業ヒューマギアとは違って実用的ではないが故に人間との対話においてこれ以上なく実用的だなぁと。


また、このアイちゃんを不破さんが「お前に必要な友達だ」と言って唯阿さんに渡すシーンもグッときました。
これまで技術と言えばA.I.M.Sで人工知能特別法違反者を取り締まったり、仮面ライダーに変身するための道具と見ていたであろう不破さんのテクノロジーに対する思いが変わってきた様子が見えてとても良かったです。
さすが主人k(ry

今後の展開はどうなる

もう最終章突入!?という気持ちでしたが36話まで来てるんですよね。
シンギュラリティを迎えた滅亡迅雷との全面抗争に入っていくということで、以前から思っていましたがいよいよ話が『BEATLESS』みたいになってきたなぁという気持ちです。


あとアークさんもアークゼロの容姿とも相まって何だかウルトロンみたいですよね。
アークだけを敵と見るなら或人は滅亡迅雷の4体をどう救うのか、唯阿はどのような展開で恐怖に打ち克って戦線に戻るのか、そしてザイアの本当のポジションはどこなのか。
最終章が描かれていくに当たってまだまだ分からない要素も多いので今後が楽しみです。

BEATLESS 上 (角川文庫)

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BEATLESS 下 (角川文庫)

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