ろばーと気まま雑記

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【ドラマ】感想 『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』第1話

地上波ドラマに慎吾が帰ってくる。
生粋のスマヲタを母親にもつ身としては否が応でも気になるトピック。

そしてSNSでの誹謗中傷問題に焦点を当てたサスペンスドラマと、世代的にも関心を向けざるを得ないような内容。

リアルタイムでは見れませんでしたが、TBSの新ドラマ『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』の第1話をTVerで配信視聴しました。

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SMAP解散後、SNSを解禁した香取慎吾が演じることでの"重さ"

香取慎吾といえば国民的アイドルグループだった「SMAP」のメンバー、なんてことは誰しもが知っていることだとは思いますが、「SMAP」解散後、「新しい地図」で再スタートしていくにあたりTwitterInstagramYoutubeといったSNSをかなり積極的に使われるようになったことを知る人は、熱心なファンを除くとあまり多くないのではないでしょうか。

実際、慎吾くん当人は「新しい地図」メンバーの3人(香取慎吾草なぎ剛稲垣吾郎)の中で最も上手にSNSを使い、Twitterでのファンとの交流やYoutuberとして自身の発信を行っているように思えます。

小学生の頃から芸能界で活動し数多の言葉で"呟か"れてきたであろう香取慎吾、その後自身もSNSユーザーとなり「SNSに助けられている」とまで発言している香取慎吾

そんな慎吾くんが"SNSでの誹謗中傷問題に焦点を当てたサスペンスドラマ"で主演を張る。

見る側としては、そういう部分も重ね合わさって「あぁ、重いなぁ。セリフが役柄以上で響かせられてるなぁ。」と感じてしまう部分が、どうしてもありました。

丁寧に描かれたSNSと接続された現代のリアル

アノニマス”とは日本語で“匿名”を意味する言葉。日本はネット上の匿名比率が7割と他国に比べて顕著に高い匿名大国(平成26年版情報通信白書より)。インターネットの誹謗中傷や炎上などが後を絶たず、キーボードによる殺人=指殺人(ゆびさつじん)が、社会問題になっています。物語の舞台は、この社会問題に対応するため警視庁に新設された“指殺人対策室”。(公式ホームページより)



もちろん"指殺人対策室"自体はドラマにおけるフィクションですが、"指殺人"自体は言葉の存在はともかく、フィクションともノンフィクションとも言い切れないのが現在の日本ではないでしょうか。

アノニマス』第1話はドラマとして話を展開させていくための脚色は多少感じられましたが、それでもかなり自分たちのリアルに忠実に「SNSと接続された現代」を描いているなと感じられました。

誹謗中傷から自殺を選んでしまった若手モデル、自称ファンの歪んだ好意が行き着くところまで行き着いた結果としての炎上煽り行為、無責任は発言に踊らされてしまい自責の念を深め二次被害に遭う被害者の両親、とりあえず面白そうなネタに飛びつく動画配信者。
などなど。

トリックとしても「匿名垢を発見したところでプロバイダ連絡からの情報開示させないと意味はないし、フリーアドレスでIPが追えなくなると詰み」というのは凝ってるなぁと思いました。

そこでの解決案が「ガラスに映り込んだ撮影者の姿」というのもカウンターチックで良い。

そして、匿名の炎上狙い書き込みが元凶と見せかけて最後にダメ押しをしていたのは顔の見えないネットの書き込みではなく、リアルの友人からの心無い言葉だったという展開が何よりリアルでした。

「現代のインターネットは現実の増幅器」になってしまっているんだなぁと改めて痛感させられましたね。

"バディもの"としてはどうなっていくのか

"刑事ドラマ"と"バディもの"は切っても切れない!
ということで案の定第1話からバディ設定が登場していましたね。

万丞の新しい相棒(?)として碓氷がどう成長していくのか、そして心閉ざし気味の万丞をどう変えていってくれるのかが楽しみです。

1話ではとりあえず最初の関係構築と「捜査の基本 vs スマホ(操作)の基本」のやり取りは面白かったですね。

新人にしては態度が偉そうすぎますし、正義感だけで発言してる感じなのがちょっとキャラとして心配な部分もありますが...笑

正義感の強さについては意味深に「これが私の罪滅ぼしみたいなもの」と言っているシーンもあったので気になりますね。

一方の万丞は相棒を見殺しにした過去を抱えているとのこと。

「元相棒を見殺しにした過去」というのは正直バディものとしてはかなりベタですが、その元相棒が最後に遺した言葉と、これから指対が追うのであろう匿名垢が「アノニマス」として一致していることから、ここで何かしら因縁があるのだろうなぁと雑に予想しておきます。

しかもこれ警察内部に潜んでるみたいだからなぁ。

キャスティングでのファンサービス

ドラマ本体の話とは打って変わりキャスティングのお話。

やっぱりアニメと違ってこういうのができるのが民放ドラマの面白さの一つでもありますよね。

勝村政信さんと慎吾といえば『HERO』を浮かべずにはいられないし、清水尋也くんは『ちはやふる』が印象的だったなぁとか。

あと慎吾繋がりで山本耕史さんもですね。
個人的にはどうしても飛電其雄が浮かびますが。笑

さらに慎吾繋がりではキャイ〜ンのお二人が友情主演していて驚きました!!
ウドちゃん!!天野っち!!ってなりましたね。

慎吾の連絡先知ってる人めっちゃ出てるやん。笑




「強い人間なんていない」「指一本で人は傷つく」「思っている以上に人は脆い」

何気なくインターネットに放流している言葉は、いつどこでどんな風に誰の元に届いてどう受け止められるのか。
それは自分の元にはなかなかフィードバックされない。

反対に、何となく目についたSNS上の言葉を私たちはどんな風に受け止めているのか。
日々タイムラインを眺めていて流れ着いてきた言葉に嫌な気持ちになったり、負担やストレスに感じてしまう人も少なくはないと思います。

その全てをコントロールすることは不可能。

だからといってインターネットでの発信を、受信を遮断すれば解決するのかというと、その手段は現実的ではない。

「現実と接続されたインターネット」とどう折り合いをつけるのか、仮にそれが上手くできなかった場合にどんな結果に行き着き得るのか。

意識し続ける必要はないけど、確実に意識には持っておかないといけない。

そんな警鐘を改めて鳴らそうとしているドラマなのかなと感じました。

ひとまず、2話も楽しみです。



最後まで、読んでくださりありがとうございました!
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